クリスマスプレゼント準備着々 24日に介護施設慰問 石巻・青葉中
石巻市青葉中(生徒208人)のボランティアグループ「お助け隊」が24日、隣の介護老人保健施設「第二恵仁ホーム」にクリスマスプレゼントを届ける。新型コロナウイルスの影響で不自由な生活を余儀なくされている入居者や職員らに感謝と激励の気持ちを伝える。当日は吹奏楽部(部員11人)も東側校門付近でクリスマスソングなどを演奏する予定。中学生の心温まるおもてなしは入居者らに喜ばれそうだ。
第二恵仁ホームは、青葉中の入学式や卒業式の際に手作りの大きなお祝いメッセージ(ボード)を飾るなど中学生との「世代間交流」を続けている。
こうしたことを背景に生徒たちは日頃のお礼の気持ちも兼ねて企画。お助け隊や保健委員会が中心になって有志約30人で作ったシトラスリボンと写真付きメッセージの入ったクリスマスカードを贈ることにした。
6日には1年から3年生のお助け隊のメンバー25人がクリスマスカードを作った。シトラスカラーにちなんだ5種類のカードに、シトラスリボンを製作した時の写真やメッセージを添付し、ハートマークや花などをデコレーションし、かわいい感じに仕上げた。
メッセージには「コロナが収まり、自由に出掛けたり、面会する時が必ず来ます。その時まで元気でお過ごしください」、「入学式や卒業式にメッセージを掲示してくださり、ありがとうございます。これからもお体に気をつけてお過ごし下さい」といった温かい言葉が並んだ。
1年の阿部優翔さんは「カードをもらった人がうれしく元気になるように書きました」と語った。2年の小野寺暖乃さんも「カードを読んでおじいちゃん、おばあちゃんが少しでも笑顔になれたらうれしいな」と話した。
吹奏楽部は1、2年生11人が「クリスマスコンサート」と題し、同中東側校門付近から、クリスマスメドレーなどを披露する。部員たちは「いつも見守ってくださっている入所者の皆さんに温かい気持ちになってもらえれば」と張り切っている。
青葉中は11月25日に石巻市に地域、家庭、職場(もしくは学校)の三つの輪を表すシトラスリボンを500個寄贈するなど積極的なボランティア活動を展開している。