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全国空手 石巻・大義館道場の高橋館長、55歳の部で初優勝

門下生と共に形の稽古に励む高橋館長

 石巻市桃生町の空手道場「大義館道場」の高橋義喜館長(56)が、「第20回熟練者全国空手道選手権大会」(公益社団法人日本空手協会主催)の55歳の部(55~59歳)の形で優勝した。館長として門下生の指導をしながら稽古に打ち込み、日本一に輝いた。

 大会は2年ぶりに開催され、全国の40歳以上の男子と35歳以上の女子が参加。男子55歳の部の形では、18人が予選と決勝トーナメントで技を競った。高橋館長の出場は3回目で、これまでの成績は2度の3位だった。今回初優勝を飾り、組手でも3位に入った。

 6種類の中から選ばれた形を披露する予選を通過し、7人の審判が得点を付ける決勝に進出。重厚で壮大な動きが特徴の「壮鎮(そうちん)」で制した。高橋館長は「ブロンズ(銅)コレクターから脱することができた。全国大会で勝てたことで指導にも自信が持てる」と喜ぶ。

 館長として道場では週3回の稽古を開く。子どもたちへの指導を務める傍ら、自身も練習に励んできた。「門下生との練習は独特のプレッシャーがある。緊張感を持って取り組むことができた」日々の柔軟を重視し、足を大きく広げたり腰を落としたりする壮鎮の姿勢に耐えられるよう鍛錬を重ねた。

 高橋さんは「一年一年と体力は衰えるが、体と向き合いながら来年も大会に出場したい。基本を評価してもらったことを生徒に伝え、優勝経験を今後の指導に生かしていく」と語った。

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