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食品をコロナ禍で困窮の学生らに 県内3カ所で提供 ライオンズクラブ

用意された食品をカゴに入れる学生

 県内をエリアとするライオンズクラブ国際協会332-C地区(加藤俊治地区ガバナー)は11日、新型コロナウイルス禍で困窮する学生や一人親世帯に食品を無償配布する「フードパントリー」を県内3カ所で実施した。

 石巻市穀町のイオン石巻駅前店には石巻地方の会員ら15人が参加。開始時間の午前10時になると、事前登録していた学生らが訪れ、用意された白米やレトルト食品、カップめん、野菜などを次々に手に取った。

 石巻会場で配布された食品は地区会員をはじめ、協賛企業、団体から寄せられた。地区筆頭副幹事の松田弘美さん(61)は「コロナで雇用が縮小し、学生らは思うようにアルバイトができていない。支援が必要」と話した。石巻会場には25人の事前登録があった。

 利用した石巻専修大2年の榎本功一さん(21)は、さいたま市出身で、石巻市内で1人暮らし。「勉強と学生会活動などでバイトとの両立は難しい。奨学金も受けている。生活を切り詰めざるを得ない。(支援は)助かります」と話し、食品でカゴをいっぱいにしていた。

 同地区主催のフードパントリーは10月に続いて2回目。今回は石巻の他、仙台市、柴田町で行われた。

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