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稚ナマコ放流1600個 収獲量増に期待 県漁協石巻市東部支所

稚ナマコを放流する東部支所漁業研究会のメンバー

 県漁協石巻市東部支所漁業研究会は15日、同市狐崎漁港周辺で稚ナマコ約1600個を放流した。関係者は収穫可能となる3年後に期待を寄せた。

 稚ナマコは5月下旬に鹿立(すだち)地区で採捕したナマコの受精卵を陸上水槽で半年ほどかけて平均2センチまで育成したもの。研究会のメンバーと県職員約30人が漁港に集まり、ガラスの容器にナマコを入れて船で移動し、漁港周辺の岩場などに放流した。

 ナマコの種苗生産は県の水産業改良普及事業の一つ。新たな養殖・増殖技術の取り組みを進め、漁業者の所得向上につなげるのが狙い。東部支所漁業研究会では2018年に取り組みを開始し、温度管理や餌の植物プランクトンを与えるなどしてきた。

 ナマコは3年ほどで15センチ(100グラム)ほどに成長するという。研究会の鈴木一樹会長(40)は「これまでは夏に沖出しをするなどしていたが、やり方を変えてここまできた。漁業者の収入源につながるので、成果を出したい」と話した。

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