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水産界の課題へ連携 石巻魚市場買受人組合・青年部、市長と懇談

斎藤市長(奥右)と水産業界の課題などを話す青年部のメンバー

 石巻市の石巻魚市場買受人組合青年部は22日、斎藤正美市長との意見交換会を魚市場で開いた。両者は水産業界の現状を共有し、漁業者と行政などが連携して課題に取り組むことを確認した。

 青年部からは加工や流通などの分野で働く30~50代の組合員10人が参加。競り、入札の電子化や労働環境の改善などを話し合った。

 青年部は入札電子化について「業務の効率化につながり、人件費の削減になる」とメリットを説明。「これまでの取引と違うので抵抗を持つ人も出るが、宮古や大船渡、気仙沼といった三陸沿岸の魚市場では、試験的に一部の魚種で行われている」と述べた。

 石巻ブランドの検討(漁業者と市場との連携)では「石巻で取れる魚を外ではやらせるには、地元の人が消費していないと説得力に欠ける。小さい時から給食で食べるなど、業種に関係なく連携して魚の勉強会といったことを開いていきたい」と協力を求めた。

 斎藤市長は「石巻にしかない魅力の発掘や付加価値を付けるといった仕組みをつくりたい。伝統と新しい考え方が混ざれば必ずいいことが起こる」と語った。

 青年部の林正隆部長は「市長が関心を持ち、意見をくれるなど有意義な会になった。石巻の水産業界を良い方向に持っていきたい」と話した。青年部は今後、魚市場の関係者との意見交換会も開く方針。

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