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石巻地方3市町で仕事納め 復興、コロナ対応ねぎらう

斎藤市長(手前)のあいさつを聞く幹部職員ら
渥美市長の訓示を聞く職員
須田町長(左)の訓示を聞く女川町職員

 石巻地方の官公庁や多くの企業は28日、仕事納めをした。2市1町はトップが訓示し、東日本大震災から10年を迎えた復興のまちづくりや、新型コロナウイルス対応に尽力した職員をねぎらった。

石巻市

<人口減少に危機感>

 石巻市の斎藤正美市長は幹部職員約70人を前にあいさつし、ワクチン接種の推進など新型コロナ対応での奮闘に感謝した。市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)の開館など1年を振り返り、10月に開催された全国豊かな海づくり大会については「来年に向けてさらに飛躍する糧になった」と述べた。

 一方で、人口減少に歯止めが掛からない状況に危機感を示し、交流人口拡大や若い世代の移住促進に取り組む必要性を強調。積み残された復興事業にも触れ、「一日も早い復興完結を目指す」と誓った。

東松島市

<厳しさの中で健闘>

 東松島市は、渥美巌市長が市役所で課長補佐級以上の職員約70人に訓示した。「新型コロナウイルス対策に明け暮れた1年だった。職員や関係者の協力に感謝する」とねぎらった。

 聖火リレーや産業祭、東京での移住促進事業の展開など1年を振り返った。2020年国勢調査速報値の人口減少率が1.03%だったことを挙げ「仙台圏以外の県内自治体としては抑制できた」と振り返った。

 その上で「厳しい年だったが県内自治体の中で光を放つことができた。市民の幸せのために働いた職員たちに感謝する」と述べた。

女川町

<新しい年、共に前へ>

 女川町の須田善明町長は町生涯学習センターに集まった約100人の職員を前に訓示した。昨年は感染症対策などのため行われず、「皆さんの前であいさつできること自体がありがたい。持ち場を超えて協力し合い、目の前と将来へ向けた取り組みを続けてくれた」と感謝した。

 新型コロナウイルスへの対応などで奮闘した職員たちをねぎらい、「状況は大きく変わるわけではないが蓄積や経験の上にこれからが築かれていくと思う」と述べ、「また元気に顔を合わせ、新しい年の仕事を始めたい」と呼び掛けた。

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