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蔵元の技と心意気 石巻・墨廼江酒造、仕込み本格化

タンクに蒸し米を投入する蔵人たち

 酒造りに適した季節が石巻地方に訪れた。強い寒気が入り込み、積雪を呼んだ25日、石巻市千石町の墨廼江酒造では、本格化する新酒の仕込みに蔵人たちが汗を流した。

 この日の仕込みは純米吟醸。酒母に蒸し米や米こうじ、水を3回に分けて加える「三段仕込み」に取り組んだ。

 「今年の蒸し米はふんわりしていた。米質はよさそうだ」と沢口康紀社長。息の合った作業で蒸し米がタンクに投入されると、全体の温度が均一になるまで蔵人が櫂(かい)棒で混ぜ合わせた。

 酒造りで最も大切なのは温度管理だ。もろみの温度を確認すると12.2度。「ベリーグッド!」。沢口社長の声が響いた。

 新型コロナウイルス禍で飲食店など業務筋の需要は低減。今後、戻っても8割ほどと見込む。沢口社長は「家飲み需要への対応や、お酒をよりおいしく飲んでもらえるよう挑戦を重ねていく」と前を見据えた。

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