獅子舞 住宅地練り歩く 復興と無病息災祈る 東松島・大曲浜地区
東松島市大曲浜地区に約350年前から伝わる市無形民俗文化財「大曲浜獅子舞」が2、3の両日、市内各地で披露された。東日本大震災で被災した地区住民が移り住んだ防災集団移転団地などを回り、地域の復興や無病息災を祈った。
2日は獅子舞保存会の会員約30人が参加した。地区内の玉造神社で祈願し、出発。移転団地のあおい地区では公園や災害公営住宅前を練り歩き、笛と太鼓の音色に合わせて勇壮な舞を披露した。新型コロナウイルスの感染防止で例年よりは大幅に少ないが、住宅6軒でも舞った。
市内の五味倉地区センターも初めて訪れ、大勢の住民が見物に集まった。同地区自治会の菅原淳会長(75)は「コロナ禍でここ2年、夏祭りなどの自治会行事は全て中止になっていた。新年から子どもたちが集まる場ができて良かった」と喜んだ。
保存会の土門勇樹会長(39)は「コロナ禍で獅子舞を披露する機会は減ったが、地元の小学生に教える時間は増えた。これからも無理のないペースで伝えていきたい」と語った。
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