和紙で編んだわらじを履いて白石から江戸(東京)へ-。手すき和紙の強度を示す地元の伝承を検証しようと、東北工大生が手作りの「和紙わらじ」で実験し、わら製より耐久性が極めて高いことを確認した。結果は卒業論文としてまとめる。
実験したのはライフデザイン学部4年の山田尋登(ひろと)さん(22)。昨年1月、白石市に伝わる白石和紙の歴史や特徴が記された「紙の手技」(笹氣出版)を図書館で偶然読み、「仙台藩では、わら製のわらじよりも丈夫な和紙のわらじを履いて江戸と往復した」との記述を見つけた。
「言い伝えを自分で再現しよう」と思い立ち、和紙わらじを履き、白石-江戸間の往復160里(約630キロ)相当をルームランナーで歩くことにした。
仙台市太白区の手すき和紙工房で購入した和紙をこより状に加工し、わらを編む要領でわらじを作った。5月から授業の合間などに学内のルームランナーで歩き始めた。
100キロ近く歩いた時点で膝を痛めたため、オートバイの廃タイヤにわらじをくくりつけた「わらじマシン」を製作。大人の体重に相当する70キロの重りを載せ、大人の平均歩行速度とされる時速6キロの設定で、タイヤをルームランナー上で回して「歩かせ」続けた。
160里に達したのは10月上旬。和紙わらじは「乳(ち)」と呼ばれるひもを通す部分が破損したものの、その他の部分に破損や劣化はほぼ見られなかった。同様に実験したわら製わらじ3足は45~60キロでぼろぼろになった。
山田さんは「言い伝えを実証でき、和紙が予想以上に丈夫なことも分かった。今回の結果を新たな和紙製履物の開発に生かすなど、卒業後も研究を続けたい」と話す。
指導する中島敏教授(デザイン工学)は「地域の資源や伝統文化を見直すきっかけになる研究だ。持続可能な社会の実現に向け、和紙という素材の新たな使い道の提案にもつながる」と評価する。
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