古川学園が決勝進出 男子・雄物川は敗れる 全日本高校バレー

 バレーボールの全日本高校選手権第4日は8日、東京体育館で準決勝が行われ、男子は雄物川(秋田)が日本航空(山梨)に0-3で敗れた。女子の古川学園(宮城)は、3-1で昨夏の全国高校総体(インターハイ)優勝の下北沢成徳(東京)を下し、9日の決勝に進出した。

 男子はインターハイ覇者の鎮西(熊本)が日南振徳(宮崎)に3-0で快勝した。決勝で日本航空と対戦する。古川学園は、金蘭会(大阪)をストレートで破り2連覇を狙う就実(岡山)と当たる。

▽男子準決勝
日本航空(山梨) 3/25―19/0 雄物川(秋田)

           25―14
           25―19

▽女子準決勝
古川学園(宮城) 3/27―25/1 下北沢成徳(東京)

           16―25
           25―14
           25―23

古川学園―下北沢成徳 第4セット、古川学園・鈴木玲(1)がスパイクを決め15-13とする(伊深剛撮影)

古川学園、エース鈴木玲が決め切る

 女子の古川学園が22大会ぶりの頂点に王手をかけた。昨夏のインターハイ準々決勝で敗れた下北沢成徳にリベンジ。第4セット、22-22から3点を挙げたエース鈴木玲は「自分が決めないといけないという思いだった。それが結果につながった」と胸を張った。

 22-20から追い付かれた場面。「苦しいときは自分がチームを助ける」と気合が入っていた。強烈なスパイクをたたき込んで勝ち越すと、さらにラリー戦では後方からの難しいトスを打ち切り2点差に。24-23となり、ライトから強打を打ち込んだ。

 チームは、1セットずつを取り合った第3セットに仕掛け「本来の力を少しずつ出せるようになった」(岡崎監督)。195センチのミドルブロッカー、タピアを前衛からスタートさせるローテーションに変更。中央の高いトスを打つだけの攻撃は止められていたため、ブロードを多用することでブロックをかいくぐった。

 粘り強さでも勝った。インターハイ後、下北沢成徳の強打を想定したレシーブ練習に励んできた。ラリー中にトスが乱れても、リバウンドを拾って流れを切らさなかった。

 決勝の相手は、昨年の準決勝で涙をのんだ就実。「ここで負けたら悔いが残る。チーム全員の思いを背負って戦う」と鈴木玲。連日のリベンジを誓っていた。
(佐藤夏樹)

雄物川、快進撃止まる

 昨夏のインターハイ予選グループ敗退校の快進撃が止まった。男子の雄物川は攻守で力の差を見せ付けられ、ストレート負け。エースの石塚主将は「センターコートで何もできなかった。これまでとは違うプレッシャーがあった」と厳しい表情を浮かべた。

 競り合いを演じたのは第1セット中盤まで。第2、第3セットは序盤で大きくリードを許した。正確なパスから中央、サイドとトスを散らされ、翻弄(ほんろう)された。

 ブロックとスパイクレシーブが連動するチームルールも徹底できず、攻めてもサーブレシーブで崩れ、苦しい体勢のスパイクを拾われた。まさに完敗だった。

 アウトサイドヒッター角田は「もっと際どいコースにサーブを打つべきだった。もっとサーブレシーブを返せていたら(展開は)違っていた」と悔しがる。

 準々決勝で強豪の崇徳(広島)を破り、目標にしていた過去最高成績に並ぶ4強入りを果たした。確かな爪痕を残したものの、宇佐美監督は「満足してしまい、集中力が足りていなかった」と指摘。手応えと悔しさが交錯する中、チームのさらなる成長を促した。
(佐藤夏樹)

日本航空―雄物川 第3セット、雄物川・角田(左)がスパイクを決める(伊深剛撮影)

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