会津と白虎隊の歴史学ぶ 女川小6年生、社会科で特別授業
女川町女川小は6年生36人が修学旅行先の歴史を学ぶ社会科の特別授業を開いた。仙台大客員教授の伊達宗弘さん(76)が会津藩や戊辰戦争で集団自刃した白虎隊について解説した。
伊達さんは資料や写真をスライドで投影し、会津藩の成り立ちや藩祖保科正之の出自、16~17歳で構成された白虎隊が生まれた背景を説明した。
白虎隊の集団自刃で19人が亡くなり、1人が生き延びて後に歴史を伝えたことも紹介。「15カ条の家訓として会津藩は徳川家に忠義を尽くすよう教育されていた。それが白虎隊の悲劇につながった」と話した。
児童たちは会津藩を取り巻く約150年前の出来事に熱心に耳を傾けた。榎巌君(12)は「家訓15カ条が悲劇を生んだという所に驚き、女性まで戦ったことに疑問を感じた」と感想を述べた。
特別授業は昨年10月下旬にあった。