「いしのまき大賞」決まる 東京五輪出場の藤井さんら、2人と2団体
産業やスポーツ、文化などで石巻市の地域振興や知名度アップに貢献した個人、団体を表彰する「第15回いしのまき大賞」の受賞者が決まった。同市雄勝地区出身で男子バレーボール日本代表として昨夏の東京五輪に出場した藤井直伸選手(30)ら個人2人、2団体が選ばれた。3月2日の石巻商工会議所会員大会で表彰する。
他の受賞者は、昨夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上女子200メートル優勝の常盤木学園高3年佐藤美里さん、公益社団法人3・11みらいサポート、一般社団法人日本カーシェアリング協会。
藤井選手は旧大須中出身。順大卒業後にVリーグの東レに入団した。東京五輪ではセッターとして6試合中4試合に出場し、29年ぶりの8強入りに貢献した。
佐藤さんは石巻中出身。インターハイ陸上女子200メートル制覇は県勢初で、他に100メートル4位、1600メートルリレー3位など活躍した。
みらいサポートは、東日本大震災の伝承活動に取り組む。昨年3月、市内に伝承拠点「MEET門脇」を開設。多くの教育旅行を受け入れるなど、子どもたちの防災教育に尽力する。
日本カーシェアリング協会は、住民同士で寄付車を共同利用する「コミュニティ・カーシェアリング」を市内の仮設住宅や災害公営住宅などで展開。全国の災害被災地に車を届けるなど復興を後押ししている。
選考委員会が各界から推薦された12の個人・団体を審査し、昨年12月の石巻商議所常議員会で決定した。例年は1月の新年賀詞交歓会で表彰していたが、昨年に続き新型コロナウイルスの影響で開催を見送ったため3月に行う。