新型コロナ 石巻地方8人感染 3回目接種、石巻で始まる
県は17日、県内(仙台市を除く)で新たに石巻市の3人と東松島市の2人を含む23人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。両市以外は加美町6人、多賀城市3人、栗原市2人など。16日は石巻市、東松島市、女川町各1人を含む23人の新規感染が確認された。石巻市の感染者は累計で670人、東松島市は198人、女川町17人。
17日の新規感染者の男女別内訳は男性15人、女性8人。年代別では20代6人、40代5人、30代3人など。17日午後1時時点で県内の療養者は472人。入院は42人。確保した510床の使用率は8.2%。
<石巻・高齢者施設で3回目接種>
石巻市は17日、高齢者施設の入所者と従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を始めた。
17日は同市大瓜箕輪の特別養護老人ホーム第二和香園で入所者14人と従事者10人の計24人が米ファイザー製のワクチンを接種した。
101歳の女性は「無事に終わり安心した。石巻でも感染者が増えており、気を付けて生活したい」と話した。湯田耕至施設長(57)は「3回目の接種が始まり、ほっとしている。気を緩めず基本的な感染対策を徹底する」と述べた。
同施設では31日まで5日間に分け入所者48人、従事者66人の計114人が接種を行う。
市内には約80の高齢者施設があり、このうち26施設から接種計画が市に提出され、入所者1108人、従事者1213人の計2321人の接種が予定されている。市は3月をめどに高齢者施設の接種を完了させ、最終的な接種者数は4000人程度を見込んでいる。
市の担当者は「施設内でのクラスター(感染者集団)の発生を防ぐため、3回目の接種を急がねばならない」と語った。