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福岡の作家夫妻、絵本を被災地の子に 石巻地方へ1500冊 寄贈9回目

佐藤専務理事(左)らが届けた「そよそよのもり」

 福岡県の絵本作家さかいみるさんの絵本冊子「そよそよのもり」約1500冊が石巻地方に贈られた。幼稚園や保育所に届けられる。

 さかいさんと夫の境修一郎さんは東日本大震災の被災地の子どもたちを励まそうと2011年、「絵本deえがおプロジェクト」を立ち上げ、協賛金を募って絵本を作り、東日本の被災地などに贈っている。石巻地方では13年に始まり、9回目。

 「そよそよのもり」は11作目で絵本はA5サイズで30ページ。主人公の黒猫メチャくんと仲間たちが風と戯れながら森を散策する物語で、ほのぼのとしたタッチが心を和ませる。

 石巻地方には、さかいさんと縁がある遠賀(おんが)信用金庫(福岡県)を通じて石巻信用金庫が届けている。石巻市に700冊、東松島市に450冊、女川町に120冊、登米市に200冊を配った。

 東松島市では、石巻信金の佐藤政博専務理事が14日、市役所を訪れ「震災後の混乱期に子どもたちに楽しんでほしいと始まった。継続して届けたい」と語った。小山修副市長は「児童たちが毎年喜んでいる。9年も続けてくださり感謝する」と述べた。市は市内19の保育所や放課後児童クラブに届けた。

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