にぎわい創出へ 北上川・運河交流館が今春再開 震災被害で閉鎖

再開に合わせてリニューアルを計画する展示スペース

 国土交通省北上川下流河川事務所は、東日本大震災で被害を受けて閉鎖している石巻市水押3丁目の北上川・運河交流館を今春、再開することを決めた。展示施設やトイレといった一部設備をリニューアルし、水辺のにぎわい拠点として復活させる。

 北上川と北北上運河の接点近くにある運河交流館は1999年7月にオープン。設計は世界的建築家の隈研吾氏が手掛けた。愛称は「水の洞窟」で、半地下式2階建て。地階は展示スペース、1階は展望・交流スペースになっている。

 震災の地震で建物や設備が損壊し、休館が続いていた。下流河川事務所は北上川の堤防整備にめどがつき、隣接する石井閘門(こうもん)の補修、石井水門の整備が終了したことから、11年ぶりの再開を決めた。

 展示スペースは運河などの映像を流すモニターを撤去し、パネルや絵画などをつり下げる設備を導入する。再開後は絵画や写真などの展示場所や団体への貸し出しといった利用方法を想定。運河や閘門の歴史を紹介するパネルも用意する。下流河川事務所の高田浩穂副所長は「子どもたちに歴史を伝える重要な施設。水の街・石巻のPRにも生かしたい」と話した。

 再開に合わせて施設の管理は石巻市に委託する。市は歴史や自然を感じながら水辺を散策できる「いしのまき水辺と緑のプロムナード計画」の拠点施設に位置付け、にぎわい創出に生かす考え。

 改修工事は24日に始め、3月末に終える予定。地域住民らを対象にした説明会が19日に現地であり、参加した市中里第二町内会の栃窪晃一さん(78)は「周りの堤防では多くの住民が散歩し、交流館前で休憩している。人が集まれる場所ができるのは良いことだ」と期待した。

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