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しょくば拝見>カラオケボックス経営 GANGYUN(東松島市矢本町浦)

カラオケを通して、地域の娯楽の場を提供する新井社長(左から2人目)と従業員

<安心できる娯楽の場に>

 東松島市唯一のカラオケボックス「カラオケランドスターみゅうじくん」を経営する。アットホームな店内に中高生や高齢者ら幅広い年代層が足を運び、利用客の9割を市民が占める。新井康子社長は「カラオケは日本発祥の娯楽で手軽さが魅力」と話す。

 同市赤井でコンテナを並べて営業したのが始まりで、現在の店は2号店としてオープン。2011年にGANGYUNが市内の「新井商事」から経営を引き継いだ。

 東日本大震災では津波被害はなかったものの、地域の被害の大きさに店を再開する状況ではなかった。開業時から経営を担う新井社長は「営業しているか尋ねられ再開を決めた。娯楽を求める人もいるのかなと思った」と振り返る。

 新型コロナウイルスの感染拡大後は一時休業を余儀なくされ、20年12月には全19部屋中6部屋を改装。床や壁、天井、ソファなどを抗菌・抗ウイルス仕様にした。新井社長は「不特定多数の人が同じ空間に集まる場ではないし従来から換気も十分だったけれど、より安心して利用してもらえるようになった」と徹底した感染対策に自信を持つ。

 複数人の利用がお得な部屋ごとの料金設定は開業以来変わらず、1人で手頃に利用できるプランもある。趣味やテレワーク用に部屋を貸すプランは多様なニーズに応える。新井社長は「コロナ禍のうつうつとした気持ちを発散し笑顔になってもらいたい。市民の皆さんに娯楽の場を提供し続けたい」と力を込める。

■会社概要
 創業は2011年5月。東松島市の遊技業「新井商事」が1994年に1号店、96年に2号店をオープンした。1号店はその後閉店し、現在の店に一本化。GANGYUNが創業とともに経営を引き継いだ。資本金300万円。従業員数5人。東松島市矢本町浦261。0225(83)4161。

カラオケランド スターみゅうじくん - Facebookページ

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