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東松島産ノリと梅干しで新商品 石巻専修大生が開発「のりうらら」

開発に携わった学生と事業者たち
東松島市産のノリと梅を使って開発した「のりうらら」

 東松島市産のノリの魅力を広めようと、石巻専修大経営学部李東勲(イドンフン)ゼミナールの学生が開発した加工食品「のりうらら」が発売され、話題を集めている。市産の梅干しとノリを合わせたペーストで、ノリ漁師や飲食店などと連携して開発した。学生たちは「新しい食べ方を発信し、ノリのさらなるブランド化に役立ちたい」と期待を込める。

 のりうららは、梅干しをつぶして加熱し、粉末にしたノリと還元水あめを混ぜてペースト状にした。ノリの風味と梅の酸味、甘みが引き立て合い、そのまま食べるだけでなく、サラダや冷ややっこなどに付けても合う。

 開発は2019年4月に始めた。市特産のノリは皇室献上品に選ばれる一方、ノリの需要は年々減少。「ご飯のお供」のイメージから脱却する商品を提案しようと企画した。

 学生たちは、ノリと梅に含まれる栄養成分に着目し、美容効果を求める女性を客層と位置づけた。飲食店や水産食品会社など地元の10事業所の助言を得ながら試作を重ね、食味や製造手法、デザインなどを検討。市民に試作品を配ってモニタリング調査も行い、商品化にこぎ着けた。

 昨年11月末からJR矢本駅前の「東松島あんてなしょっぷまちんど」で販売している。

 ゼミ長の4年佐藤蓮也さん(22)は「東松島のノリの素晴らしさを知ってもらい、市民がまちに誇りを持つきっかけにしたい。忙しい女性たちの美容と健康に役立ててほしい」と語る。

 製品化に協力したノリ漁師相沢太さん(41)は「学生たちに社会経験を積んでほしいと願い、ノリ作りへの思いを伝えながら向き合ってきた。民間と教育機関が連携するモデルになってほしい」と話す。

 1個1300円(110グラム)。連絡先は東松島あんてなしょっぷまちんど0225(83)3391。

東松島あんてなしょっぷ まちんど

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