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石巻市、圏域選出県議と懇談 支援23項目を要望

市幹部と県議が課題を共有した懇談会

 石巻市と石巻圏域選出の県議6人の行政懇談会が18日、市役所であり、市は新型コロナウイルス感染対策や道路、河川の整備、東日本大震災の心のケア事業への財政措置といった行政課題への支援を要望した。

 要望23項目のうち新規は6項目。感染拡大対策では、民間のPCR検査機関で陽性と判定された場合に必要な医療機関での再検査の手配に関し、県に統一的なルールづくりを求めた。

 市健康部の担当者は「感染再拡大で需要の増加が見込まれる。県と仙台市が設置する『受診・相談センター』に連絡するといったルールを定めてほしい」と訴えた。県議は「当局に働き掛ける」と応えた。

 増加するニホンジカ対策への支援も要望した。市は2020年度、前年度より1440頭多い3234頭を捕獲したが、生息数はほぼ横ばいだった。埋設処理の場所確保や経費が課題になっており、市は県主導による広域的な捕獲の実施と処理施設の整備を求めた。

 国道398号石巻バイパスの渋滞対策や仙台塩釜港石巻港区への耐震強化岸壁などの早期整備なども盛り込んだ。

 継続要望では、原子力災害の防災対策強化や離島航路補助金の限度額見直し、乳幼児医療費助成制度の充実強化のほか、水害に備えた河川整備や通学路の安全対策などを求めた。

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