「幸福」満載の写真集に 震災後移住の平井さん、住民らと入念な打ち合わせ 4月発行
東日本大震災後に石巻市渡波に移住した写真家平井慶祐さん(42)=香川県まんのう町出身=が、写真集「10年の幸福写真」を制作している。発生から11年を迎える被災地の幸福が詰まった一瞬を収めようと、趣向を凝らした撮影に挑戦した。
平井さんは昨年3月、震災後に撮りためた写真約3000点の展示会を市内で開催。来場者の反響を踏まえ、手に取れる形で写真を残そうと制作を決めた。写したのは親交の深い住民ら約40組。入念な打ち合わせを経てカメラを構えた。
昨年12月には震災直後から交流する渡波地区の市民団体「チームわたほい」の代表遠藤伸一さん(53)と妻綾子さん(53)を撮影した。夫妻は長女花さん(13)、長男侃太(かんた)君(10)、次女奏(かな)さん(8)=いずれも当時=を津波で亡くした。撮影場所に選んだチームの活動拠点は、5人が暮らした自宅の跡地でもある。
木工職人の伸一さんは震災以降、虹に関する作品を多く手掛けてきた。「虹を見ると、子どもたちが一緒にいてくれている気がする」という。
平井さんは夫妻のために虹を作ろうと決意。7色のサイリウム(筒状の発光体)数十本を木材に貼り付け、シャッター速度に合わせて動かした。約1時間半にわたって試行錯誤を重ねると、七色に光るアーチが伸一さん作の木製遊具「虹の架け橋」の上に架かった。
写真の出来栄えに綾子さんは「この場所を象徴するようなきれいな虹を架けてもらった。準備に協力してくれた人たちの気持ちがうれしい」と笑顔を見せた。
平井さんは「撮影を通して何でもない一日が特別な日になり、3月11日ではない『あの日』が増えてくれたらうれしい。見た人にとっての幸福を考えるきっかけになる写真集にしたい」と話す。
写真集は4月2日、市内の書店や全国で発売予定。1冊4950円。
みやぎ地域安全情報
宮城県警 みやぎセキュリティメールより
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