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コロナ後の集客狙う 女川の魅力、動画で発信 NPOアスヘノキボウ

女川の魅力を伝える動画を紹介する岩部さん

 女川町のNPO法人「アスヘノキボウ」は、新型コロナウイルスの影響で町の活動人口が減っていることを受け、町内の新たな取り組みや新店舗などを紹介する動画の公開を始めた。地域の魅力を再発見し伝えることで、コロナ禍が落ち着いた時に来訪者を増やそうと企画。東北電力の社員有志が協力し、制作に取り組んでいる。

 動画は「縁をつなぐ」「楽しむ」「参加する」との意味を込め、「ONAGAWA enJOINUS!(女川 エンジョイナス)」と名付けた3部作のシリーズ。アスヘノキボウのホームページや動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネルで視聴できる。

 動画制作はアスヘノキボウの広報岩部莉奈さん(25)と東北電の社員10人が担当。岩部さんはナレーションも担い、東北電からは映像編集や作曲を得意とする社員も参加する。

 活動は昨年7月に始まり、12月に第1弾として約12分半の動画を公開した。店内で発泡酒を醸造するビールバー「ガル屋」では、醸造の流れや初仕込みの様子を紹介。昨年開園した公園「マッシュパーク女川」と町立のしおかぜ保育所では、遊具や園舎の特徴のほか、関係者が施設や取り組みへの思いを語っている。

 アスヘノキボウは町内でお試し移住や創業支援のプログラムを実施してきた。新型コロナの影響で人の往来が難しい状況でも、女川に興味を持ってもらおうと制作を始めた。岩部さんは「コロナ禍でも前向きな変化は起きている。来ただけでは分からない思いや考えを届け、コロナが落ち着いた時に来てくれた人が町の人と一歩深く関わるきっかけにしてほしい」と話す。

 第2弾は今月31日に公開予定。ユーチューブでは町内をドローンで撮影した映像なども公開している。

アスヘノキボウAsuenokibou - YouTubeチャンネル

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