女川ゆかりの俳優・高山さん、大型絵本を寄贈 特別学級支援団体に寄付も
女川町で幼少期を過ごした栗原市出身の俳優高山広さん(58)=川崎市=が28日、町に大型絵本2冊を寄贈した。絵本は町立のしおかぜ保育所と第四保育所に贈られる。
引っ越しが多かったという高山さんは、6歳から11歳まで同町浦宿地区に住んでいた。東日本大震災で大きな被害を受けた古里に心を痛め、2011年4月に演劇を通して復興支援に取り組む「チーム劇励」を始動。脚本や演出も手掛ける一人芝居の公演を全国で200回以上開き、チケットの売り上げや協賛金、募金などを支援活動に充てた。
今回寄贈したのは両保育所が希望した「ももたろう」と仕掛け絵本「おめんです」。兄の一成さん(62)らと町役場を訪れた高山さんは、須田善明町長に絵本を手渡し「女川は子どもの頃の原風景。震災から10年がたったが、この先も少しでもお手伝いしていきたい」と話した。
須田町長は「女川とのご縁を活動につなげていただきありがたい。良い町にしていけるよう頑張っていきたい」と感謝した。
高山さんは同日、町内の特別支援学級の子どもたちを支援する「つばくろ会」にも5万円を贈った。