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障害ある子の親を応援 5人の育児体験収録 石巻「Hito Reha」冊子制作

冊子「piece」を制作したヒトリハの横山代表理事

 石巻市の一般社団法人「Hito Reha(ヒトリハ)」が、障害のある子どもを育てる親の社会参加を支援している。育児の悩みを克服した経験などを聞き取ったインタビュー冊子を親と共同で制作。育児をしながらでも働けるという「小さな成功体験」を共に築いている。

 「Piece(ピース)」と題した冊子は、県内外の5人の親へのインタビューを収録。脳性まひや発達障害のある子どもを育てる中での苦難や葛藤、それらを乗り越えた体験談をつづる。子どもたちの日常や笑顔を切り取った写真も掲載し、家族の温かな愛情が伝わる一冊に仕上がった。

 ヒトリハは障害のある人や家族のコミュニティー形成と社会参加を支援する活動に取り組む。冊子は昨年8~12月に制作した。インタビューと記事の執筆には障害のある子どもを育てる2人の母親が参加した。

 ヒトリハが執筆者を業務委託の形で雇用し、作業を依頼した。横山翼代表理事(30)は「障害のある子を育てる中で、働きたくても働けなくなってしまった親がいる。社会に関わる一歩目を踏み出してもらうために協力してもらった」と話す。

 執筆者の一人で、発達障害のある長男(9)を育てる30代のあゆみさん(ペンネーム)は2本の記事を手掛けた。以前は接客業に勤めたが、長男の症状の影響で急な早退や休みが続き、自主退社を余儀なくされた。制作ではビデオ会議アプリを活用し、自宅からインタビューや執筆作業に取り組んだ。

 あゆみさんは「子どもの様子を見ながら仕事ができた。働けたことで自信がついたし、もっとやってみたいという欲求にもつながった」と振り返った。

 冊子は第1弾。2月に第2弾の制作を始め、4月に両方を出版する予定。共に990円。

 横山代表理事は「誰もが障害のある子を持つ可能性はあるが、決して不幸だと思ってほしくない」と指摘。「インタビューを通して仕事と育児が両立できることを筆者や読者に感じてほしい」と語る。

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