石巻・桃生地区で「動く市長室」 市町合併から17年、地域バランスに課題
石巻市は1月24日、桃生地区を対象にした「動く市長室」を市桃生総合支所で開いた。男性住民5人が参加した。
市町合併から17年が経過し「均衡ある発展から大幅にずれていると思う」と、桃生地区の事業の遅れや中止を指摘し、問いただす意見があった。
斎藤正美市長は「やるべきことはしっかりと取り組まなければならない。今後は桃生地区に注力しながら頑張っていきたい」と、地域バランスという言葉を引用しながら意欲を示した。
脇谷閘(こう)門付近の登米市と石巻市の境界線の再確認を求めた意見もあった。「土木遺産である閘門などの95%は石巻地域にもかかわらず、さまざまな地図で半分が登米市地域と誤って表現されている」と指摘。1899年の境界石碑で証明されているといい、変更に向けての働き掛けを求めた。
斎藤市長は「しっかりとした史実があるのであれば、もう一度確認し、対応に当たりたい」と話した。