石巻で「県内語り部プロジェクト」 旧荒浜小の案内人が講話
公益社団法人3・11みらいサポートが主催する「県内語り部プロジェクト」の第10回が1月30日、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」であった。仙台市若林区の震災遺構・荒浜小で案内役を務める仙台市嘱託職員の高山智行さん(38)が「荒浜地区から復興を考える~震災遺構と地域の在り方について」の題で講話。震災を伝えることや地域の在り方を語った。
震災後、友人たちと「HOPE FOR project」を立ち上げた高山さん。2012年から毎年3月11日、荒浜小で花の種の入った色とりどりの風船を空に放ったり、音楽ライブを開催したりする活動にも取り組んでいる。
「みんなで涙を流しながら、思いをはせる場所もなければ時間もなかったんだと気付かされた。1年に1回でもいいから安心して帰って来られる場所は必要」と活動の継続理由を話した。
国、県は震災の記憶と教訓を後世に伝えるため、伝承館を整備。荒浜地区は観光果樹園、スポーツ施設などができる予定で、新たな町づくりが行われる。
伝承活動について「これからを生きる若者に響く取り組みがなければうまくいかない。モニュメントなどを建てる場合は、その土地の所有者の気持ちに寄り添うといったことを忘れないでほしい」と訴えた。
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