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震災11年 女川町、自由献花形式で追悼 式典開催せず

 女川町は、毎年3月11日に開いてきた東日本大震災の追悼式について、今年は式典を開かず「追悼のつどい」として自由献花形式にすることを決めた。昨年で発生から10年を迎えたことから、規模の縮小を検討していた。

 献花は3月11日の午前9時から午後4時まで。町役場敷地内の町生涯学習センターホールと震災慰霊碑前に祭壇や献花場を設ける。地震が起きた午後2時46分に防災行政無線でサイレンを鳴らし、慰霊碑前で須田善明町長があいさつする。町生涯学習センターにはかつての町並みや復興の歩みなどを記したパネルを設置する。

 追悼式の開催方法について、町が町民や事業者の関係団体などに意見を聞くと「11年目からは規模を縮小してはどうか」との意見が多かったという。

 町総務課の担当者は「式典を開くのも一つだが、それぞれの過ごし方があるとの声があった。5年ごとの節目の年にどうするかは検討したい」と話した。

 町は新型コロナウイルス感染拡大を受けて自由献花とした2020年以外、毎年式典を開いてきた。12年は約2300人、13年は約1000人、14年は約900人が参列。15~17年は約1000人、18年は約700人、19年は約550人、21年は約500人が出席した。

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