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石巻専修大・斎藤智哉投手、トヨタ東日本へ 「信頼される存在」誓う

全日本大学野球選手権で先発した斎藤投手=2021年6月7日、東京・神宮球場

 昨年の全日本大学野球選手権に出場した石巻専修大の主戦、斎藤智哉投手(22)=山形・米沢中央高出=が今春、社会人野球のトヨタ自動車東日本(岩手県金ケ崎町)に進む。4年間で自身の持ち味を磨き、進路を切り開いた。「与えられた登板機会で結果を出し、斎藤なら大丈夫だと信頼される存在になる」と1年目から飛躍を誓う。

 制球力を武器とし、直球にスライダー、カーブなどを駆使して打者を打ち取る技巧派左腕。大学では1年春から登板し、昨春は優秀選手賞に選ばれた。

 2年前から社会人でのプレーを思い描いていたが、アピールの場になるはずの全国の舞台は苦い結果に。天理大(奈良県)との初戦で先発し、4回途中3失点。役割を果たせず、チームも敗退した。それでも「高いレベルを肌で感じられたことは収穫」と前を向く。

 昨秋のリーグ戦は主に救援で9試合に登板。18回を投げて23奪三振、防御率0.00だった。「打者の内角を突いたり、直球とチェンジアップなどの緩急を磨くなど、駆け引きを意識しながら戦うことができた」と充実感を漂わせる。

 年明けから地元・喜多方市や母校の米沢中央高でトレーニングを重ねる。今月中旬、チームに合流する予定で、3月のキャンプに向け、けがをしない体づくりを着実に進める。

 トヨタ東日本は2012年創部。18年に都市対抗初出場を果たした。高卒で加入した選手も多く、同世代の選手らとしのぎを削り、定位置奪取と社会人の全国大会(都市対抗、日本選手権)制覇を目指す。

 「今は左腕でも150キロが出て普通の時代。自分はスピードがなくても生き残れる道を模索し、応援してくる人たちに恩返しをする」と新たなステージに心を躍らせる。

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