3.11「追悼は自宅で」 コロナ感染対策 石巻・大宝院、今年も線香配布
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、東日本大震災から11年となる3月11日は、自宅で震災犠牲者への祈りをささげてもらおうと、石巻市築山1丁目の真言宗秋葉山大宝院は、犠牲者供養の線香を希望者を募り、1世帯につき1本を無料で配布する。
線香は「東日本大震災犠牲者供養」と印字され、長さ16センチ、幅0.7センチ。本来は震災犠牲者の塔婆供養や写経を奉納した人に贈る記念品だという。
無料配布は昨年、コロナ対策として当日行う慰霊法要への一般参列者の参拝を見合わせてもらうため、初めて実施。市内を中心に希望者約70人に届けた。当初は2021年のみの予定だったが、オミクロン株が猛威を振るい、石巻市でも感染者が増えていることなどから、今年も無料配布することにした。
現時点で一般の参拝が可能かどうかは未定だが、当日慰霊法要を行うという。
震災11年の今年は、犠牲者の供養や追悼を目的とする希望者(先着100人)に配布する。住所、氏名、電話番号を記入し、手紙で申し込む。締め切りは2月中で、申込者に無料で郵送する。宛先は〒986-0857石巻市築山1丁目2の87。線香を直接取りに来るのは控えてほしいという。
天野秀栄住職(41)は「コロナが心配で移動を自粛している人に届けたい。線香が追悼の祈りの一助になれば幸いです」と語る。連絡先は0225(23)2508。
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