震災伝承3施設を追加登録、石巻地方45件に ネットワーク協議会
東北地方整備局と青森、岩手、宮城、福島4県、仙台市でつくる震災伝承ネットワーク協議会は、東日本大震災の記憶を伝える「3・11伝承ロード」の震災伝承施設に、女川町の旧女川交番など石巻地方の3施設を追加登録した。
石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内にある石巻市慰霊碑と、女川町地域医療センター敷地内の「津波記憶石」も新たに登録された。石巻地方の登録施設数は計45件になった。
鉄筋コンクリート2階の旧女川交番は津波で横倒しになったとみられ、町が震災遺構として整備した。石巻市慰霊碑は震災で犠牲になった市民や市内で亡くなった人らの名前を刻み、昨年3月11日に除幕された。津波記憶石は墓石業者でつくる「全国優良石材店の会」が寄贈し、被災各地に建てられている。
登録施設は訪問者の受け入れ環境や展示内容などで3分類に分けられる。既に登録されていた石巻市門脇町5丁目の日和幼稚園被災園児慰霊碑は、駐車場整備や語り部活動の実施などで条件を満たし、第1分類から第3分類に移行。市の震災遺構として整備中の旧門脇小は4月の公開開始後、第3分類に変更する。
今回は4県で13施設が追加登録され、計302件となった。県別の登録数は宮城134、岩手119、福島41、青森8。