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木材使い思い出づくり 石巻・大谷地小、講師招き卒業制作

三浦さん(左から2人目)の指導を受けながら板材の切削作業に取り組む6年生

 石巻地方の各小学校で6年生の卒業作品制作が進められている。石巻市大谷地小(児童120人)では8日、17人のうち15人が市民公益活動団体石巻キャリア教育推進ネット(同市蛇田)の協力を得て、木材加工のセロハンテープカッター作りに取り組んだ。作品は3月2日の保護者を招いての茶道教室、18日の卒業式で披露する。

 協働教育の観点から外部講師を招き、図画工作科の時間を利用して企画。教育推進ネットの高橋保幸代表や千葉千恵事務局長ら8人が応援に駆け付けた。

 図工室では教育推進ネットメンバーの三浦則昭さんらの指導で6年生が制作を始めた。板材にそれぞれ好きな下絵を描いた後、工作機械を使って切削。板材を組み立てたり、絵の具で下絵を描いたりして完成させた。

 工作機械を使った切削では三浦さんから「けがをしないように気を付けて」「板材は両手でしっかりと押さえて」との助言に耳を傾け、黙々と作業をこなした。三浦さんは「機械の操作もうまいし、作業の覚えも早い」と6年生の奮闘ぶりに目を細めた。

 自分で考えた花を下絵に描いた佐々木梓さんは「作業は難しかったが、小学校生活の良い思い出ができた」と笑顔で話した。

 魚が好きでマグロの絵を描いた阿部優君は「板材を削るのが大変だったけれど、とても面白かった」と語り、保護者へ披露する茶道教室や卒業式を心待ちにしている。

 この日は3年生13人も体育館に集合。自分たちで田植えや稲刈りをしたわらを使って、教育推進ネットの千葉事務局長らとしめ縄づくりにも挑戦した。

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