介護職をPR「面白さある仕事」 石巻地区福祉フェス 学生とのトークも
介護職の魅力を発信し、不足する介護人材の獲得につなげようと「石巻地区介護福祉フェスティバル」(実行委員会主催)が11日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け初めてウェブで開催。多数の関係職員が出演し、現場の雰囲気が伝わる内容に仕上げた。「敬遠されがち」という職場のイメージアップを図っている。
動画は、介護従事者を「ケアヒーローズ」と呼び「~老後の充実は私たちが守る」と題した約1時間。介護の現場で働く職員や利用者の姿、介護職を目指す学生とのトークセッション、施設で提供されている食事の紹介などさまざまなコーナーを設けた。
職員が仕事のやりがいや将来性といった質問に答えるコーナーでは「利用者との信頼関係が築けた瞬間がうれしい」「シフト制の休みを利用して子どもの学校行事に参加し、家族の時間を大切にできる」「体力がなくても技術でカバーし、負担なくできる仕事」などの意見が出た。
実行委は石巻、東松島、女川3市町にある39の高齢者施設などでつくる「県老人福祉施設協議会石巻・東松島地区連絡協議会」のメンバーで構成。2017年から介護福祉フェスを開催している。
土井孝博副実行委員長は「介護の現場には面白さや楽しさもあることを知ってほしい。動画を見て介護職に興味を持ち、移住・定住促進にもつながれば」と期待する。