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高齢者の外出支える 10年間で送迎19万人超 石巻のNPO法人が報告会

オンラインで全国の支援者らから激励を受ける場面もあった活動報告会

 東日本大震災後、高齢者らの「暮らしの足」を支える活動を展開している「NPO法人移動支援Rera(レラ)」(石巻市大街道東4丁目)の活動報告会が19日、石巻市門脇町5丁目の伝承交流施設MEET門脇であった。

 震災後、移動手段がない高齢者らを病院などに送迎する活動を行ってきた。10年間の延べ送迎人数は19万2892人、車両の総走行距離(概算)は1974万4183キロに及ぶ。報告会では「これまでの10年、これからの10年」をテーマに、今後の石巻地域の暮らしの足について考えた。

 植野圭理事は利用者の9割が通院を占め、買い物や行政への用事が1割という現状を説明。活動趣旨に賛同してくれている企業、団体、個人の寄付金や協力への感謝も伝えた。

 利用者のインタビュー動画には「すごくありがたい」「これからも続けてほしい」といった感謝の声が多い。半面、寄付金や補助金などでつなぐ運営状況のため、事業存続に不安を抱えていることも強調した。

 植野理事は「単独での維持は難しい。行政、医療、福祉系団体など関連機関との連携を強化しながら進めることが重要。地域の支持を広め、資金の安定化を図らなければならない」と話し、移動支援も有償、無償の両輪化を目指す考えを示した。

NPO法人移動支援Rera
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