人権擁護協力会、石巻協を冊子で紹介 被災者訪問や心のケア活動
石巻人権擁護委員協議会の東日本大震災発生後の活動の様子が公益財団法人人権擁護協力会編集・発行の「人権のひろば」(3月号)に掲載される。被災者への数年間にわたる訪問や人権擁護活動などが4ページにわたって紹介される。28日に発行され、全国1万4000人の人権擁護委員らに配布されるほか、書店などでも扱うという。
自らも被災者となりながら仮設住宅の訪問、心のケアなどを続けた協議会委員の活動や、全国中学生人権作文コンテスト第36回大会で県大会最優秀賞・全国大会人権擁護局長賞を受賞した女川中3年門間瑠々さんの作品「福島県民お断り」などが紹介される。
「特集・3・11を忘れない」の中では協議会の佐々木慶一郎会長(74)の寄稿文「東日本大震災から『まだ11年』私たちの活動は続く」も掲載される。
全国で今後も発生が予想される大規模自然災害時の先進的な取り組み事例として紹介し、各地の人権擁護委員に参考にしてもらおうと取り上げられた。
佐々木会長は「間もなく震災から11年を迎える。石巻の活動が全国の人権擁護委員に知ってもらえることは大きな喜び。今後の励みにもなる」と話した。
今回の紹介を契機に佐々木会長や委員は「最大の被災地である石巻地方の人権擁護委員として、これからも被災者の『よろず相談』に耳を傾け、心情に寄り添いながら心のケアを図っていきたい」と決意を新たにしている。
悩みなどがある人は、石巻協議会(仙台法務局石巻支局内)0225(22)6188。午前8時半~午後5時。