ひとり親世帯支援 女川・福祉会、制服回収ポスト設置 希望者へ無償譲渡
女川町のひとり親世帯を支援する町ひとり親家庭福祉会は、不要になった学生服や体操着を集める回収ポストを町地域福祉センターに設置した。必要とする家庭に無償譲渡するほか、リユース品としての販売用などに提供する。6月末まで設置し、協力を呼び掛けている。
回収するのは、町内の保育所や県内の幼稚園、小中高校の制服、体操着。卒業後5年以内が条件で、虫食いがある物やデザイン変更前の物などは不可。ポストに入れる際は備え付けのタグを付け、メモ帳に学校名とタグの番号を記入する。
制服や体操着は、必要とする町内のひとり親家庭や生活困窮家庭に無償譲渡する。提供できない物は仙台市太白区の制服リサイクル店「さくらや仙台店」が査定し、査定金額を民間基金「子供の未来応援基金」に寄付するほか、リユース品として販売される。
ポストは段ボール製のスーパーカー「ダンボルギーニ」で知られる石巻市桃生町の今野梱包が手掛けた。
設置場所は町社会福祉協議会が入る町地域福祉センター1階エントランス。福祉会の酒井陽菜さんは「制服が高くて買えないという声があり、設置を決めた。SDGs(持続可能な開発目標)にもつながるので、眠っている制服があれば協力してほしい」と話す。
譲渡を希望する人は必要な物や学校名などを電話かメールで知らせる。希望者には対象となる物が提供された場合に連絡する。連絡先は福祉会(町社協内)0225(53)4333。