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石巻舞台の絵本できたニャ 「猫の日」にお披露目 街なかニャンコ互助会も発足

絵本を朗読する町屋さん(右)とタケイさん
発売された絵本「松川横丁ねこ物語」

 2022年2月22日と「2(ニャン)」がたくさん並ぶ今年の「猫の日」に合わせ、石巻市中心部の松川横丁で暮らす猫を主人公にした絵本「松川横丁ねこ物語」が発売された。22日午後2時22分から中央2丁目の市かわまち交流センター(かわべい)でお披露目会があった。

 絵本は制作委員会が発行し、A5判、12ページ。1970年代の横丁で展開する野良猫と少年との心温まる交流を描いた。フィクションだが、当時を知る市民への聞き取りなども基にした。

 お披露目会は野良猫との共生を考えるイベント「今年限りのにゃんにゃん記念日in石巻」(実行委員会主催)の一環。地元劇団「スイミーはまだ旅の途中」の町屋知子(さとこ)代表とタケイユウスケさんが絵本を朗読した。近くの日本料理店「八幡家」社長で実行委の阿部紀代子代表(60)が、野良猫を増やさない活動に取り組む「街なかニャンコ互助会(仮称)」の設立を発表した。

 猫島として知られる田代島への玄関口として市内では猫をテーマにしたイベントが開かれるなど猫によるまちおこしに期待が高まる。一方、野良猫のふん尿といった被害を受け、困っている人もいるという。

 市中心部で増える野良猫への対策として、猫用の公衆トイレを設ける構想もあるという。地元町内会などの協力を得てボランティアを募って活動する。絵本の売り上げの一部を活動費に充てる。阿部代表は「今いる子(野良猫)たちと仲良く暮らせる環境をつくりたい」と話した。

 絵本は1冊561円。中央2丁目の「いしのまき元気いちば」で販売中。関連商品としてクリアファイルやステッカーも販売している。ボランティアに関する連絡先は阿部代表090(9740)8721。

石巻かほく メディア猫の目

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