東松島市、蔵王町と友好都市締結へ 「県自然の家」が縁 市議会定例会
東松島市の渥美巌市長は25日、蔵王町と友好都市として提携する盟約を結ぶ方針を明らかにした。両市町に「県自然の家」があることを縁に、海、山それぞれの大自然を生かした子どもたちの交流や、災害時の相互支援を行う狙い。市議会2月定例会の会派代表質問で答えた。締結議案を本議会に追加提出し、3月中に締結式を開く予定。
蔵王連峰がある蔵王町では登山やスキーができ、東松島市では海水浴や漁業体験に加え、東日本大震災の学習にも触れられる。両市町の子どもたちが行き来し、相互の魅力を体感しながら学びを深める。
災害時の相互支援も想定する。蔵王町は蔵王山噴火の懸念があり、東松島市は東北電力女川原発(女川町、石巻市)から5~30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)にある。物資提供など相互支援の在り方を検討し、物産、観光などの産業面での交流も視野に入れる。
代表質問では、5~11歳のワクチン接種について、石巻地方3市町が連携した接種体制を図ることを説明した。石巻市の小児科医院に通院する子どもが多いことを考慮した。医療機関での個別接種を3月から実施し、石巻赤十字病院を会場に集団接種も行う方針。
小野恵章(松桜会)、阿部勝徳(清新会)、土井光正(自公・清風)の3議員が登壇した。