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しょくば拝見>屋根工事業 高橋屋根工業(石巻市蛇田)

「屋根に関することは何でも相談してほしい」と話す高橋社長(前列左から3人目)と従業員ら

<歴史的な建造物も修繕>

 県内各地で新築一戸建て住宅の屋根施工やふき替え、雨漏り補修、太陽光発電パネルの設置など屋根に関わる工事全般を手掛ける。1950年の創業以来、コンクリート瓦の製造・工事や高性能な屋根材の開発など時代のニーズに合わせて事業を展開し、東日本大震災後、屋根工事に特化した。

 現在の会社を設立して2月で45年目を迎えた。先代の父・悌太郎さんから2018年にバトンを受け取った高橋一美(ひとみ)社長(50)は「守るものは守り、変えるものは変えて、屋根と住まいを次代につなげたい」と力を込める。

 県内外の公共施設や寺院、歴史的建造物の工事も手掛けている。地元では震災後、斎藤氏庭園(石巻市前谷地)や旧石巻ハリストス正教会教会堂(同市中瀬)、市指定文化財の旧観慶丸商店(同市中央3丁目)などを担当。長年蓄積した技術を生かし、地域を代表する建造物の屋根を修繕した。

 職人歴約30年の土田純一さん(48)は「例えば瓦ぶきの一戸建て住宅なら、瓦を2000~3000枚使う。1枚ずつふいて屋根を作り上げていくおもしろさがある」とやりがいを語る。

 震災後は修繕などの依頼が相次いだ。3年ほどかけて約1000件の工事を担い、地域の力になりたいとの思いを新たにした。高橋社長は「皆さんに信頼され、屋根のことなら何でも気軽に相談してもらえる会社でありたい」と意欲を燃やす。

■会社概要
 1950年に高橋社長の曽祖父・巳吉さんが創業し、70年に法人化。78年高橋屋根工業設立。2017年に経済産業省の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」と「地域未来けん引企業」に選ばれた。従業員は役員を含め26人。資本金4000万円。グループ会社1社。本社は石巻市蛇田北経塚12の11。同市中野に統括事務センター・工場がある。0225(22)8682。

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