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被災木材を活用 石巻・放課後こどもクラブがアクセサリー教室

遠藤さん(左)の指導を聞く児童ら

 石巻市のNPO法人「放課後こどもクラブBremen(ブレーメン)」は東日本大震災の被災家屋といった木材を使ったアクセサリー作り教室を開いた。市内の木工業遠藤伸一さん(53)が講師を務め、子どもたちは木との触れ合いに熱中した。

 市内の児童10人と保護者が参加。遠藤さんの指導を受けながら、事前に加工した木片をやすりで削って手触りを整えた。好きな色のビーズやカラビナを取り付けて仕上げた。

 遠藤さんは震災後、津波被災した建物の一部を木材として活用することでよみがえらせる活動を続けている。震災で渡波地区の自宅が流され、3人の子どもを失った。教室では当時の経験を語り、人とのつながりや命の大切さを説いた。

 話を聞いた参加児童はそれぞれの思いを込めた作文を書いた。貞山小5年の鈴木朱夏さん(11)は「一人で生きることは難しいけど、お互いに足りないものがあれば補い合えると思った」と話した。

 教室は2月23日にあった。作文は3月11日、南浜町の「がんばろう!石巻」看板前で開かれる追悼の集いで児童が発表する。

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