ロシアへの抗議相次ぐ 市民団体など街頭「スタンディング」 石巻地方
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に反対する石巻市の市民団体などは6日、同市蛇田の交差点で、抗議活動「スタンディング」をした。反戦や核兵器廃絶を訴えるプラカードを掲げて街頭に立ち、ロシア軍の即時撤退を求めた。
「石巻地方労働組合総連合会」「石巻9条の会」「新日本婦人の会石巻支部」「石巻母親連絡会」の関係者ら計約40人が参加。
参加者は青と黄色のウクライナ国旗とともに「ウクライナに平和を」「戦争はいらない NO WAR」などと書かれたカードを持ち「ロシアはすぐに撤退しろ。誰も傷つけるな」などとシュプレヒコールを上げた。
関係者がマイクでそれぞれの思いを述べる中、ウクライナ出身で石巻市日和が丘2丁目のシェプノフ・ヴィタリイさん(43)も妻の早坂真由美さん(41)と参加した。母国に母、弟、祖母の3人がいるヴィタリイさんは「今、世界は団結しなければいけない」「母国を支援してくれる全ての国に感謝。ウクライナに栄光あれ」と願った。
決議案、2月定例会提出 「断じて許せぬ暴挙」 石巻市議会
石巻市議会は7日、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議案を開会中の2月定例会に提出することを決めた。
決議案では、ロシアの軍事侵攻は国際社会の平和と安全を著しく損なう行為で「断じて容認することができない暴挙だ」と指摘。核兵器の使用を示唆したことに触れ「唯一の被爆国として絶対に許すことはできない」と非難した。
日本政府に対しては、現地在留邦人の安全確保や国際社会と連携した制裁措置の徹底、強化などを求めた。