着火簡単、丸太のトーチ キャンプ用に人気 石巻
木材の特殊加工を手掛ける「丸勝モルダー特殊加工」(石巻市中島)が、キャンプなどで簡単にたき火が楽しめる「スウェーデントーチ」を販売している。現在は製材所から購入した木材を使っているが、将来的には地元の間伐材を活用し山林保全につなげたいと意欲を燃やしている。
スウェーデントーチは丸太に切り込みや空気穴を開けたもので、ウッドキャンドルなどとも呼ばれる。着火剤を使えば簡単に火がおこせ、まきに比べて燃焼時間が長いのが特長。近年、キャンプ愛好家の間で注目が高まっているという。
丸太上部に切り込みを入れた製品が多いが、同社では木材加工の技術を生かし空気穴を丸太上部と側面の2カ所に入れている。上部に五徳などを置くと料理ができ、2時間以上安定した火力が続く。水を掛けて消火しても、乾かせば再び使える。
首藤勝秋代表(60)はもともと大のキャンプ好き。暖を取ったり料理したりできる上、災害時にも役立ち、間伐材の有効活用にもつながると2018年に商品化した。20年秋から市のふるさと納税の返礼品として出品しているほか、県内キャンプ場の売店などで販売している。
年間の販売数はまだ60本ほど。現在は製材所から仕入れた木材を使っているが、地元の間伐材を活用できないか模索している。
首藤代表は「木材にできない木もトーチには十分使える。山林保全や国産木材に光を当てる一歩になればいい」と力を込める。
トーチは高さ約30センチ。税別1800円。連絡先は丸勝モルダー特殊加工0225(62)2620。メールアドレスはmoruder@wind.ocn.ne.jp
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