ギンザケ「金華ぎん」初入荷 キロ1000円超えの高値 石巻魚市場
石巻魚市場に18日、養殖ギンザケ「金華ぎん」が初入荷した。水温の低下で生育に遅れがあったものの、ウクライナ情勢の影響で国内産の需要が高まっていることなどから数年ぶりに1000円を超える高値が付いた。市場関係者は「色味、脂の乗りともに申し分ない。上々な滑り出しだろう」と喜んでいる。
ギンザケは、石巻市鮎川浜の文丸水産の4トンと、同市雄勝町の向山の2トンの計約6トン。午前5時ごろ、氷締めされた状態で運び込まれ、自動選別機でサイズごとに仕分けられた。重さは1.2キロ程度が主体で、入札の結果は1キロ当たり1100円~1010円で取引された。
入荷は7月まで続き、主に刺し身などの生食用として全国に出荷される。魚市場の佐々木茂樹社長は「地震の後だが積極的な買い付けをしてもらってありがたい。さまざまな食べ方で楽しんでほしい」と話した。
石巻魚市場は16日深夜に宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震の影響で、冷凍のカツオやマグロなどの水揚げ場である東側の岸壁が損傷。隆起や沈下が見られたため、仮復旧工事をして6月の漁期に備えるという。