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ウクライナに100万円寄付 石巻・運送会社社長の勝又さん「復興支援の恩返し」

ウクライナへの寄付金を寄託した勝又さん(右)

 ロシア軍に侵攻されたウクライナの人々を支援しようと、石巻市魚町2丁目の運送会社「勝又運輸」社長の勝又秀幸さん(58)が14日、寄付金100万円を市に寄託した。勝又さんは「破壊された町や避難者を見ると東日本大震災と重なり、心が痛い。当時受けた支援の恩返しがしたい」と語った。

 同社は震災で社屋やトラック40台、フォークリフト10台などが流された。勝又さんは「今仕事ができているのは世界からの支援のおかげ。できることをしたかった」と話す。寄付金は退職後に備えて積み立てていた個人の資金を充てた。

 市役所で斎藤正美市長に寄付金を手渡した勝又さんは「石巻の人たちに支援の輪が広がるように願う」と期待。斎藤市長は「非人道的な侵攻で許せない。少しでも早く気持ちが届くようにしたい」と感謝した。

 寄付金は日本赤十字社の救援金としてウクライナに贈られる。市は市役所や各総合支所、支所に募金箱を設置している。

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