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東日本大震災11年 川辺に祈りの竹灯籠 石巻専修大生ら企画

竹灯籠の明かりを見詰める学生たち

 東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、復興と再生への願いを込めた明かりをともす「竹こもれびナイト2022」が12日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センターと近くの河川堤防であった。

 石巻専修大経営学部の庄子真岐教授のゼミ生17人が中心となり企画。大学近くの林から切り出した竹で作った灯籠約200基をセンター内のスペースや階段に並べた。

 堤防ではNPO法人ワーカーズコープの林業部門「FOREST KEEPERS ONAGAWA(フォレストキーパーズ女川)」が、大小80基ほどの竹明かりを設置した。

 午後5時半ごろに点灯し辺りが徐々に暗くなると、優しい光が堤防空間などに広がった。たき火やこたつも用意され、訪れた人たちが北上川を眺めながらゆったりとした時間を過ごした。

 ゼミでは2018年から、竹灯籠に明かりをともすイベントを毎年開いている。経営学部3年の佐々木優衣さん(21)は「地域の人に『楽しかった』『また来たい』と思ってもらえるイベントにしたかった。明かりに人が集まり、楽しんでもらえたようで良かった」と話した。

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