石巻専修大で学位授与式 278人巣立ち 「震災、コロナに負けず成長」
石巻専修大の学位記授与式が20日、同大体育館で開かれた。理工、経営、人間の3学部と大学院を合わせて278人が学びやを巣立った。
授与式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年と同様に午前と午後の部に分けて行われた。保護者は学生1人につき1人の参加とし、式典の様子をライブ配信した。
午後の部には経営学部の卒業生が出席。尾池守学長が総代に学位記を授与し、式辞で「皆さんの多くは小学校高学年で東日本大震災を経験し、学生生活は新型コロナにも翻弄(ほんろう)されたと思うが、それにも負けず学位を勝ち取った。この経験を今後の人生に生かしてほしい」と激励した。
経営学科の小笠原颯(そう)さん(22)が卒業生を代表して謝辞を述べ「新型コロナの影響で苦難を強いられた学生生活だったが、乗り越えてきた苦難やたくさんの人たちとの出会いは一生の財産になる。その経験を人生で最大限に発揮し、生涯学び続けたい」と飛躍を誓った。
成績優秀者を対象とした川島記念賞は理工学部4人、経営学部3人、人間学部2人にそれぞれ贈られた。