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移住促進助成金事業 初の対象者に15万円を支給 東松島市

渥美市長から目録を手渡された今部さん(左)

 東松島市への移住を促すため、市が転居費を助成する「好きです東松島おかえり事業」の初の支給対象者となった市民に助成金15万円が贈られた。

 助成金事業は、市内の事業所に勤める人(経営者を含む)が転入した場合、転居費用として1世帯30万円(単身者15万円)を支給する。県内出身か、県内に居住していたことなどが条件。昨年7月に導入した。

 第1号となったのは、東北社会人サッカーリーグ1部「コバルトーレ女川」の選手今部勇太さん(25)。今年2月、石巻市大街道西から東松島市大曲に転居した。

 東京出身の今部さんは、半導体製造装置製造サワ(東松島市川下)に勤務しながらプレーしている。勤務先や練習拠点の女川町、試合会場となる仙台市などへの交通アクセスの良さから転居を決めた。

 市役所で9日にあった贈呈式で、今部さんは「転居費の後押しが引っ越す決め手になった。近所には飲食店や量販店が多く、暮らしやすい。JFL昇格を目指して努力する」と語った。渥美巌市長は「今部さんの移住を起爆剤に、選手や若い人の転入が続いてほしい」と期待した。

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