<選抜高校野球第5日>注目スラッガー佐々木、涙の初舞台 花巻東、猛追及ばず

花巻東-市和歌山 1回表花巻東無死一、二塁、空振り三振に倒れ悔しがる佐々木。捕手松村(伊深剛撮影)

▽1回戦(第1試合)
花巻東(岩手)
100000003-4
01300100×-5
市和歌山(和歌山)

 花巻東は九回の猛追も及ばず惜敗した。一回に小沢の適時打で先制後、八回まで無得点。1-5の九回に代打金、4番田代の適時打などで3点を挙げたが反撃が遅かった。主戦萬谷は6回5失点。

 市和歌山は主戦米田が要所で球威を上げ、4失点完投。打線は大振りせず、単打でつないで手堅く加点した。

「ゼロからやり直す」

 大会注目の2年生スラッガー、佐々木を擁する強打の花巻東打線は、市和歌山の米田の前に本来の攻撃力を発揮できなかった。

 140キロ台半ばの直球と多彩な変化球を操る大会屈指の右腕相手に、花巻東打線は一回に小沢の右前適時打で先制したものの、その後は八回まで散発3安打。直球狙いを基本に臨んだが、バットが何度もボールの下をくぐった。「(手元での)伸びがあった」と3番佐々木。主軸の佐々木と田代に対しては一段とギアが上がった。

 それでも、1-5とリードされて迎えた九回、持ち前の粘りを見せた。

 千葉と代打金の連続二塁打と宮沢の右犠飛で2点差に迫り、なおも2死一、二塁。そこまで無安打だった田代が初球を中前に運んで1点差に詰め寄った。「何でもいいのでつなごうと思った。もっと早く対応できれば」

 佐々木は甲子園のデビュー戦で4打数無安打、2三振。死球で出塁した九回の反撃は届かず、試合後に涙ぐみながら「本当にふがいない」と繰り返した。「小さい頃から夢見ていた舞台。ゼロからやり直し、人一倍強いバッターになって戻ってきたい」。ほろ苦い経験を糧に成長を誓った。
(北村早智里)

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