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東松島市、最後の自治体派遣職員2人に併任解除辞令 復興への尽力に感謝

辞令と感謝状を贈られた派遣職員の(左から)黒川さん、加藤さん

 東松島市は24日、東日本大震災の復興支援で全国の自治体から派遣を受け、年度内で地元に戻る職員2人の併任を解除する辞令交付式を市役所で開いた。復興に一定のめどが付いたことから、全国自治体の職員が自治法派遣で東松島市に勤務するのは本年度で完了する。

 辞令を受けたのは、北海道函館市の黒川滉一郎さん(31)と、大阪府松原市の加藤智さん(32)。復興庁から派遣された復興支援専門員で任期満了となる植松満彦さん(64)、菊地直美さん(43)にも辞令を交付した。

 渥美巌市長は「復興に尽力いただき感謝する。東松島市での経験をそれぞれの職場で生かしてほしい」と述べ、辞令と感謝状を手渡した。

 福祉課で3年間、生活保護の相談に従事した黒川さんは、2018年の北海道胆振東部地震を機に、災害から復興する自治体の在り方を学びたいと志願した。日常業務では震災を思い出して涙を流す住民に接した。「災害対応の早さをはじめ職員の危機意識の高さを目の当たりにした。経験を函館市で役立てたい」と語った。

 東松島市には11年6月以降、全国の自治体職員のべ349人が派遣された。復興庁からの復興支援専門員は新年度は4人となる。

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