復興業務ご苦労さま 派遣職員に併任解除辞令 石巻市
東日本大震災の復興支援で全国の自治体から職員派遣を受けている石巻市は28日、年度末で派遣元に戻る職員の併任を解除する辞令交付式を市役所で開いた。
退職する復興支援専門員を含む38人のうち22人が出席した。斎藤正美市長は代表者に辞令を手渡し、「慣れない土地で尽力いただいた。今後も石巻地域のさらなる発展のため協力をお願いしたい」と感謝した。
辞令を受け取った松本渉さん(32)は鶴岡市から派遣され、危機対策課で2019年度から3年間勤務した。津波の浸水範囲や避難方向を示す「防災サイン」の設置業務などに当たった。
松本さんは「3年たつと景色が変わり復興を感じるが、ソフト面は完結していないのかなと思う。完全復興を目指してプロパー職員の皆さんに頑張ってほしい」と話した。
新年度、全国の自治体から派遣される職員は22人となり、復興事業の進展により本年度の49人から半減する。復興支援専門員は11人から7人となる。