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佐藤ひらりさん、石巻市表敬 東京パラ開会式で国歌独唱

斎藤市長(左)を表敬訪問した佐藤さん

 昨夏あった東京パラリンピックの開会式で国歌独唱を務めた全盲の音大生シンガー・ソングライター佐藤ひらりさん(20)=東京都=が3月18日、石巻市役所に斎藤正美市長を表敬訪問した。母親の絵美さん(47)も同席した。

 佐藤さんは武蔵野音楽大総合音楽学科作曲コースの2年生。5歳で音楽を始め、小学6年で挑戦した米国ニューヨークのアマチュア向けイベントでは週間チャンピオンに輝いた。13歳でCDデビューし、国内外で演奏活動をしている。

 東日本大震災の被災地支援にも取り組む。CD「みらい」の売り上げから100万円をあしなが育英会を通じて震災遺児に寄付。2012年夏には石巻市内の避難所や商業施設でもコンサートを開いた。「石巻の人は温かく、前を向いて進んでいる。友人も増えた」と市民との交流を話した。

 パラリンピックで国歌を歌うという夢をかなえた佐藤さんに対し、斎藤市長が次の目標を尋ねると「『全盲の歌手』と紹介されるが、歌の実力で自分を知ってもらえるようになりたい。日本のスティービー・ワンダーと言われるようになり、本人とも共演したい」と語った。

 佐藤さんは今年夏、10年ぶりに石巻市内でコンサートを予定しているという。

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