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石巻市民球場リニューアルで記念試合 日本製紙石巻vs七十七銀行、観客沸かす

人工芝やマウンドなどがリニューアルした石巻市民球場
記念試合に先立ち、斎藤市長(左)が始球式を行った

 老朽化した芝の張り替え作業が行われていた石巻市民球場で3日、改修が完了し、リニューアルを記念した試合が開催された。同球場を練習拠点とする日本製紙石巻と、社会人野球の大会でしのぎを削る七十七銀行(仙台市)が対戦。石巻地方の野球ファンが駆け付け、生まれ変わった球場で観戦を楽しんだ。

 石巻市民球場は、2001年に開設。東日本大震災の影響で一時使用できなくなったが、13年に人工芝の球場となった。今回は老朽化が進んだ内野芝を張り替え、マウンドとバッターボックスの土を東京ドームなどでも使用されるプロ仕様の硬い土に変更、外野フェンスに広告もつけた。

 記念試合の前に斎藤正美市長が「高校野球の宮城大会決勝の会場になるなど、アマチュア選手にとってなじみ深くなっている。華やかになった球場で、各年代の選手たちが素晴らしいプレーを披露できるようにしていきたい」とあいさつし、始球式も行った。

 記念試合は1-7で七十七銀行が勝利。野蒜野球スポーツ少年団(東松島市)の尾形晃君(11)=同市宮野森小6年=は「緑がきれいで動きやすそう。使う機会があれば思い切り楽しみたい」と目を輝かせた。

 改修の背景には、球場を利用する選手らの「スパイクが芝と絡まり、けがの危険性がある」「打球の弾み方が変わってプレーに支障が出る」といった声が上がり、昨年、複数の団体が市に要望書を提出していた。

 石巻野球協会の森山行輝会長は「全国大会の会場と同等の仕様になったことで、選手たちの意識向上につながるのではないか」と期待した。

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