ツール・ド・東北、9月開催 仙台で発表会 現地走行3年ぶり
東日本大震災で被災した県沿岸部を自転車で巡る「ツール・ド・東北2022」(河北新報社、ヤフー主催、三陸河北新報社など共催)を売り込む発表会が6日、仙台市青葉区の複合施設「クロスBプラス」であった。新型コロナウイルスの影響で現地での走行が20年から2年連続で中止されており、3年ぶりの開催を目指す。
大会のキャッチコピーに「笑顔で再会しよう」を付け加えた。一力雅彦河北新報社社長と西田修一ヤフー執行役員が登壇。一力社長が「震災から11年たった被災地の今を体感し、三陸の風光明媚(めいび)な景観と豊かな食材を堪能してほしい」とあいさつした。
斎藤正美石巻市長、渥美巌東松島市長、須田善明女川町長ら共催自治体の首長も出席。代表して村井嘉浩知事が「11年を経て復興が進んだと多くの人に知ってほしい」と述べた。
ツール・ド・東北2022は9月17、18両日に開かれる。感染対策で参加者を約1500人に限定。18日は主会場の石巻市総合運動公園を発着点に「北上フォンド」(100キロ)と「女川・雄勝フォンド」(65キロ)の2コースを設ける。
参加申し込みは今月20日に始まる。昨年に続き、仮想現実(VR)技術で被災地の走行を疑似体験する「バーチャルライド」も実施する予定。
大会は13年にスタート。震災から10年の節目を迎えた昨年は新型コロナの影響で被災地での走行が中止され、バーチャルライドのみ開催された。